【当日レポートラダ全体・五感で楽しむアートセクション
2019年 04月13日
重症児・医療的ケア児を対象とする児童発達支援および放課後等デイサービス『NPO法人Ohanakids』にて、arTeaTreaTの第一回目のイベントを開催いたしました。運営側も初めての試みだったので、サービス支援者の方々や当日参加していただいたサポーターの協力も頂きながらの一日となりました。こちらでは、当日のレポートを写真を交えてご紹介いたします。
arTeaTreaTは、「art:表現すること、eat:味わうこと・いただくこと、treat:手当て・労わること」の3つをテーマにイベントやワークショップを通じて、病気や障がいを持つお子さんとその家族が、同じ地域に暮らす人と一緒に居心地がよくご機嫌な日々を創っていくためのプロジェクトです。
第一回目のイベント会場は、重症児・医療的ケア児を対象とする児童発達支援および放課後等デイサービス『NPO法人Ohanakids』です。
『オハナキッズで”春のお花畑”を描く。』ということで絵の具遊びをしました。
今回のレポートは、アートセクションを中心にお届けいたします。
という訳で、arTeaTreTはたくさんの人のartとeatとtreatを繋げて行きますよ〜。
初めての試み、準備からスタート
今回は体全体で絵の具を使って遊ぶということで、どんなに激しく動き回っても大丈夫に!
クルーみんなで頑張って準備を開始。なかなか広がらないカバーや、止まらない突っ張り棒に苦戦しながらも、なんとかスタートまでに準備が完了。
クルーが突っ張り棒に振り回されている間に、アート担当矢成は、サポーターと一緒に絵の具の準備に頑張りました。(我らがartチーフは、画家であり特別支援学校で14年間美術教員の経験を持つ矢成光生です。)
準備が完了した後は、本日参加される子どもたちが登場。
今日のarTeaTreaTは、医療的ケアの必要とする子どもたちと一緒に。
お子さんの好きなこと、苦手なこと、注意点などをクルーが把握するためにも、参加される親子のヒアリングも行います。
矢成先生の歌声にあわせて、遊びのスタート
さて、ここからアートセクションのレポートです。
クルーもビックリ!(笑)の、Mr.矢成の歌声にあわせてスタートです。
ここからは、写真を通してその臨場感を楽しんてください!
表現するスペースが広いので、自分のペースで少しずつ解放されていきます。
ほとばしる、それぞれのエネルギー。
力強さも優しさもみんなが持ってるもの。
すべての人が“表現する世界”を持っているんだ。
のびのび表現する人がいると、一緒にいる人もつられて“ありのまま”になっていきます。
子どもたちが、カラダ全体を使ってアートを楽しみました
本日のアートセクションの担当をした矢成からのレポート。
「arTeaTreatの記念すべき第1回目のarT活動は、Ohana kids stationでの『お花畑を表現しよう』を行いました。ロール紙を床一面に敷き詰め、カップやトレイに紙粘土を混ぜた絵の具を入れて筆やローラー、指先に直接付けてみんな縦横無尽に、のびのびと春の花を咲かせました。
技法は、触覚的に適度に物質感をもたせた「ぬたくり」。
泥んこ遊びに近い感覚なので、思い思いのタッチやストロークで絵の具の感触を楽しみました。
また、移動が難しい方もカットした紙を画板にのせ、仰臥位で『ひやっ』『ぬるっ』『とろっ』を感じながら活動しました。人間は皮膚以外でも色彩を認識するらしいので、まさに全身でいろいろな色彩を感じ入ることができたのではないでしょうか。みなさん、とても良い表情でした。」
みんなで食事をして心も体もリラックス
アートセクションの次は、イートセクション。
『地域の暮らしと繋がる。』を大切にしているarTeaTreaTプロジェクト。
今回開催された『NPO法人Ohanakids』は世田谷線の松陰神社前駅から徒歩3分の場所にあります。
今回のイートセクションでは「STUDY」さんにお弁当をお願いしました。
やり切った後のご飯て、なんだか美味しいんだ〜。
NPO法人Ohanakidsを運営する友岡さんより一言
準備から楽しそう(大変だった)なのも伝わってきます!!
しかし!最初は緊張気味のカタイ顔がみるみる虜になって、笑顔になったり、麻痺で動かない体を自ら起こしたり!私も知らない子どもたちの表情をたくさん見ることができました。
素晴らしい体験
本当にありがとうございました!!
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